
HOUSE-AR
家の納屋として使いながら歴史的景観の保持と建物の歴史の継承
修理・復元
高岡市吉久重要伝統的建造物群保存地区内にあり、納屋として使われているこの建物は明治期に建てられたと推測されています。かつては家業を行う作業小屋として使われていたものがその後に農作業のための納屋として利用されていました。老朽化のために特に土台、柱の不朽が著しかったので重伝建地区内の特定物件としての補助金を受けての修理を行なった。土壁は下地の木舞を編み中塗り仕上げとしました。耐震のための壁も設けたことにより地震の被害もありませんでした。外部と仕切る建具は痕跡に基づいて板戸としましたが、現在の使い勝手を考慮して土台を設けずに土間にレールを埋め込むことで使いやすい納屋となりました。月に一度の朝市の販売所としても利用されています。
□用 途: 専用住宅
□構 造: 木造2階建(伝統構法)
□延床面積: 46.38㎡



